寒さが増すにつれて気になってくるのが、肌の乾燥です。
乾燥は、肌の老化を促進させ、ニキビやシワ、皮脂の過剰な分泌といった肌トラブルを招いてしまう原因のひとつ。
実は、一見すると関係なさそうな「シミ」も乾燥によって引き起こされているってご存知ですか?
今回は、乾燥とシミの関係と、シミ予防のためのケア方法をご紹介いたします。
<なぜ乾燥でシミができる?>
シミは、皮膚にメラニン色素が沈着することで起こる肌トラブルです。
肌に紫外線を浴びると、そのダメージから肌を守るためにメラニン色素が生成されてしまいます。
通常なら、肌のターンオーバーに伴って剥がれ落ち、元の肌色に戻っていくのですが、乾燥によってターンオーバーが乱れたり角質層が硬くなってしまったりすると、 色素が上手く排出されずにシミとなって残ってしまうのです。
また、乾燥は肌のバリア機能の低下も招きます。すると肌は些細な刺激でも過剰に反応してメラニン色素を作ってしまうように。
シミを予防するためには、紫外線対策だけではなく、乾燥を予防する保湿ケアも重要なのです。
<徹底した保湿でバリア機能を回復!>
乾燥が引き起こすシミを予防するためには、肌を潤してバリア機能を回復させてあげることが大切です。
熱すぎるお湯は肌に刺激を与えてしまうため、人肌程度のぬるま湯にじっくりと浸かって体の芯からじわじわと温めてあげてください。
入浴後や洗顔後の柔らかい肌は、水分が浸透しやすくなっています。
柔らかくなった肌に丁寧に化粧水を浸透させたら、水分を逃がさないよう乳液やクリームなどでしっかりとフタをしてあげましょう。
<「インナードライ」に要注意!>
「自分は脂性肌だから……」と思っている方でも、実は肌の内部が乾燥している「インナードライ」であることは少なくありません。
乾燥から身を守ろうとした肌が皮脂を異常に分泌させてしまい、広がった毛穴に皮脂や角栓が詰まることで脂性肌に見えているのです。
この場合、まずは毛穴の汚れを解消し、しっかりと肌の奥まで水分を浸透させてあげることが重要になります。
毛穴の汚れを除去するのにおすすめなのが、「重炭酸エステ」です。
重曹とクエン酸、重炭酸イオンの組み合わせが肌を柔らかくし、毛穴を開いて老廃物をキレイにする手助けをしてくれますよ。
バスタブに重炭酸エステを溶かして全身で重炭酸浴をするのはもちろん、洗面器に溶かして洗顔後のすすぎに使用するのも良いでしょう。
意外と知らない乾燥とシミの関係、そして乾燥を防ぐためのケア方法についてご紹介いたしました。
乾燥しがちなこの季節は、特に丁寧な保湿ケアが重要です。肌の奥深くまでしっかりと水分を与えて、シミを予防していきましょう。