髪の生え際などが赤くなる「紅班」は、よく見られる頭皮トラブルのひとつ。

一時的な症状の場合も多い紅班ですが、長期に亘って見られる場合や痛みや痒みを伴う場合には注意が必要です。

 

紅班が及ぼす影響や原因、対策方法について紹介していきます。

 

 

 

<紅班が及ぼす影響や原因>

紅班は、頭皮近くの毛細血管が拡張することで頭皮が赤く見えるという症状のこと。

指で軽く押すことで赤みが消えるのが特徴で、毛細血管の拡張が原因で起こります。

 

毛細血管の拡張が起こる原因はシャンプーやヘアカラー、紫外線、乾燥などによる頭皮へのダメージが考えられます。

痒みや痛みなどはなく一時的な場合も多い紅班ですが、なかなか治らず長期化してしまうと痒みや痛み・化膿などが起こる危険性もあります。

長期化を防ぐためには紅班の早期発見・対策が大切です。

 

しかし、顔や肌と違い頭皮は毛髪に覆われているため紅班に気がつかず放置し、悪化してしまうケースもあるため注意が必要です。

頭皮全体を調べるのは難しいですが、生え際や分け目などは日ごろから注意してチェックを行っていきましょう。

 

<紅班を改善・予防するための対策方法とは>

 

紅班を改善・予防するためには、まず頭皮のダメージになってしまうシャンプーの見直しを行っていくことが大切です。

シャンプーは頭皮を清潔に保つための大切なケアですが、洗浄力が強すぎるものを使うと頭皮の油分を必要以上に落としてしまうため、

頭皮のバリア機能が低下し頭皮の乾燥・雑菌による頭皮環境の崩れにつながってしまいます。

 

シャンプーは洗浄力が強すぎないアミノ酸系ものなどを利用し、洗い残しが頭皮を傷つけることがないようしっかりすすぎを行いましょう。

また、コンディショナーやリンスは髪の表面を整えるコーティング剤なので、なるべく頭皮にはつかないように気をつけるのがベター。

髪が短く頭皮にコンディショナーがついてしまいやすい場合は、しっかり洗い流し頭皮に残らないようにすることも大切です。

 

またお湯だけで洗う「湯シャン」に変えてみる、ということもおすすめです。

その際に重炭酸入りのヘッドスパを使用することで、通常「湯シャン」だけでは落としきれない汚れも優しく落としてくれますよ。

 

また紅班の原因である毛細血管の拡張を防ぐためには、頭皮の血行促進も大切な要素。

血行促進のためには、なるべく毎日の適度な運動と入浴を行うよう心がけましょう。

 

さらに、入浴中や入浴後に、頭皮のマッサージやブラッシングを行うのも効果的。

頭皮マッサージは指の腹で押さえるようにして下から上へと行い、15分程度を目安にしましょう。

 

ブラッシングは先が丸くなっているブラシを使って、頭皮を傷つけないよう優しく行っていきます。

プラスチックの物よりも、クッション性が高い木製のブラシがオススメ。

もしくは、頭皮マッサージ用のブラシを使うのも良い方法です。

 

そして、普段の生活の中では紫外線に気をつけることも重要なポイント。

帽子を着用することで、紫外線だけでなくホコリやアレルギー物質などの刺激から頭皮を守ることができます。

帽子は締め付け感が少ない、通気性の良いものを選ぶようにしましょう。

 

まずは丁寧なヘアケアを心がけて紅斑ができないようにしましょう。

 

もし、なかなか治らない場合はクリニックでの診察をおすすめします。